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技術営業座談会DISCUSSION

理系だからできる「技術営業」とは?
技術商社・西川計測が創る社会貢献のソリューション

学びを社会に還元するなら、メーカーでなく「技術商社」という道もある。先端企業やインフラ企業を顧客とする西川計測では、理系の知識と思考力を武器とするセールスエンジニア(技術営業)が活躍中だ。同社のベテランと若手社員に、仕事の醍醐味や成長できる環境について伺った。

MEMBER

井上 裕行

首都圏営業本部
首都圏エリア営業部長
工学部出身。
在学中は制御を中心に学ぶ。
2000年新卒入社。

大中 和

首都圏営業本部
首都圏エリア営業部 多摩営業所
工学部出身。
在学中は材料力学を中心に学ぶ。
2017年新卒入社。

工学部から
「セールスエンジニア」への道

工学部から
「セールスエンジニア」への道

首都圏エリア営業部長の井上さんから、学生時代から入社までの経緯をお聞かせください。

井上
20年以上前ですが、工学院大学の工学部で機械システム工学、特に制御などを専攻していました。工学部出身なら将来はエンジニアになるだろうと漠然と思っていて、就活で知った西川計測にも、エンジニアになるつもりで入社を決めました。しかし当時、多摩営業所が営業職を募集しており、私は結果的に営業担当として配属されることになりました。
以来ずっとセールスエンジニアで、数年前からは首都圏エリア営業部の部長を務めています。入社当初から営業志望ではなかったものの、当社が扱う制御などは私の専攻分野だったこともあり、お客さまである最先端企業のエンジニアとのやりとりは非常に面白く、毎日大きなやりがいを感じています。

入社5年目の大中さんはどのような経緯で入社されたのですか?

大中
私は井上と同じ大学・学部で、材料工学を専攻しました。私は高校時代、理系科目が好きで工学部に進学したものの研究職に向いているか疑問を感じていました。むしろ接客のアルバイトを通じて人に喜ばれることがモチベーションになることに気づいて、就活では専門商社やメーカーの営業職を受けることに。西川計測の採用選考では、大学のOBである井上と話す機会があり、彼が仕事に燃えて大きなやりがいを感じていることを知り、「そういう環境で働けるのは幸せだな」と思ったことが最終的な決め手になりました。
2017年の入社から現在まで、東京の多摩地区と神奈川の相模原エリアを担当する多摩営業所に所属しています。製造業や研究開発のクライアント企業の中には、大学の同級生がエンジニアとして勤める会社もあり、同じバックグラウンドを持つ者同士、困りごとのヒアリングや情報交換などコミュニケーションもとりやすいです。

「ワンストップの
エンジニアリング」で
価値を提供する

「ワンストップの
エンジニアリング」で
価値を提供する

西川計測のセールスエンジニアという仕事では、どのように理系の強みが生かされるでしょうか。

井上
西川計測のビジネスのフィールドは、「計測」「制御」「理化学」です。その中で、お客さまの工場の操業を支えるシステムや、自動車メーカーや電機メーカーの研究開発エンジニアが使う設備、はたまた分析なら化粧品や飲料に含まれる微量成分や匂いの分析機器など、幅広い製品を扱っています。研究開発者やプロのエンジニアがお客さまなので、セールスエンジニアにも理系の知識やロジカルな思考回路が必要です。
最近は脱炭素の潮流から、当社のお客さまも電動自動車や再生エネルギーなどの先端技術を扱う企業が増えています。セールスエンジニアは、そういったトレンドに興味を持ち、理解し、最先端技術に触れつつ、われわれが提案する製品や技術によってお客さまをバックアップすることで社会に貢献しています。

西川計測の強みは、どんなところでしょうか。

井上
メーカーではなく「技術商社」であることです。メーカーは自社で作ったものを市場に出す仕事ですが、当社はお客さまが抱える課題やテーマに対して、最新技術を探し出し、最も役立つ可能性の高いものを提案します。扱う課題や技術の広さは、営業の仕事の面白さにもつながっていますね。
技術「商社」というと、商品を販売しているだけだと思われがちですが、ワンストップのエンジニアリングで、機器の導入から保守、メンテナンス、場合によっては製品設計まで、一貫して請け負えることが当社の特長です。そのため、システムエンジニア、ソフトウェアのエンジニア、設備導入後のメンテナンスを行うサービスエンジニアなどもいる体制になっています。営業職であるわれわれセールスエンジニアは、お客さまのフロントに立ち、各エンジニアをメンバーとする社内プロジェクトチームを管理しながら、課題解決を行います。セールスエンジニアは若手の頃から、チームを動かすプロジェクトマネジメントの経験を積むことができる職種です。

井上さんが仕事で大変だったことや、それを乗り越えたことで生まれた価値について教えてください。

井上
入社2年目まで、プロのエンジニアであるお客さまの要望を完全に理解するのが大変でしたが、試験評価やものづくりの具体的な部分は、時間と共に徐々につかめるようになっていきました。また、私も最初はビジネスの経験がなかったので、例えば、見積書の作り方、受注後の手配の方法、お金の流れなど、一つひとつに戸惑いましたが、次第に自信が付いていき仕事がどんどん楽しくなりましたね。
お客さまから「こういう試験をしたい」と要望をいただき、先方の研究開発部隊と相談しながら、試行錯誤の末、「うまくいった!」と喜び合う瞬間は、自分の仕事と世の中の製品やサービスとのつながりを特に実感できます。社内や仕入先、お客さまともパートナーになって、モノを売るだけではなく、お客さまがそれを使って成果を出して社会に還元することが、西川計測の価値です。

プロのエンジニアを
相手に発揮される「理系の基礎力」

プロのエンジニアを
相手に発揮される
「理系の基礎力」

大中さんは若手として、セールスエンジニアの仕事にどう向き合っていますか?

大中
専門性の高いプロのエンジニアを相手に仕事をするので、専門分野の全てを理解するのは難しくても、理系の知識や考え方をベースとしつつ、コミュニケーションの土台となる事前知識を理解することで、困りごとに共感しやすくなります。幅広い分野に興味を持ち、相手の考えや悩みへの理解が深まっていくことで解決策を提供できるのは、この仕事の面白さですね。
例えば、製品開発の途中で機能の評価において期待した値が取れず、開発自体が滞ってしまっている場合、われわれなら何を提案するか、どういう構想が必要か、数ある選択肢から一緒に考えながら提案することができます。
井上
少し補足すると、大中が所属するエリア別の営業部門では地域の優良な製造企業がお客さまなので、最先端かつ幅広い知識が求められます。当社にはいくつか営業部門があり、中でも分析はかなり専門性が高く、特に応用化学科出身の学生などが専門分野を生かして活躍できます。さらに、水道、電気、ガスなどのライフライン関連のお客さまの担当者も、プラント安定操業への高い専門性が求められます。

セールスエンジニアは、必要な知識やスキルをどうやって身につけていくのでしょうか。

井上
入社から2〜3カ月の新入社員トレーニングの後は、部署の先輩と一緒に現場を回るOJTや、毎週開催される社内勉強会などで学んでいきます。必要に応じて、メーカーの勉強会に参加することもあります。
モチベーションの高い若手にはどんどん役割を与える会社なので、任されることで成長しやすい環境が整っています。マネジメントの立場からも、やる気のある人に新しいチャレンジの機会を提供することを意識していますね。
大中
勉強会で学ぶ基礎知識に加え、「経験」も重要です。初めて遭遇する困りごとでも、過去の類似ケースの経験が知識を補完してくれることもあります。
また社内のメンバーに相談すると、当人が知らなくても誰に聞けばいいかを教えてくれることもあります。たくさんのエキスパートがいて、質問しやすく互いに高め合う空気があることは、仕事の円滑化につながっています。

「人の温かさ」を
感じながらチームで働く

仕事や学びの体制からも、風通しの良い社風であることがうかがえますね。

井上
大企業ではないので、同期や同年代の社員、他部門とのつながりも作りやすいです。取締役を旗振り役として、35歳以下の勉強会などのコミュニケーションの機会も意識的に作っていて、一部署だけでなく「会社全体の中で仕事をしている」という意識をもっと醸成していこうとしています。
大中
他の支社や本社に行っても気さくに声をかけてもらえるなど、入社以来ずっと、人の温かみが感じられる会社です。新規エリアの開拓で思うような結果が出ない時期には、一緒に活動している先輩が励ましてくれたり、過去の経験をもとにアドバイスをしてくれたりと、周りのサポートに助けられています。入社当時、井上から「社内のいろいろな人にあいさつしておくといい」と言われたことも今、すごく効いていますね。

最後に、今後どんな人と共に働いていきたいか、教えてください。

大中
人の温かさが特徴の会社なので、コミュニケーションは重要です。お客さまから困りごとを聞き出すならさらに深い対話が必要ですから、言葉の力だけでなく、人との関係性を大切にする姿勢も必要になります。
若手のうちは分からないことも多いので、私自身、お客さまからも教えてもらうような素直さを大事にしたいですね。一人で仕事をするのではなく、お客さまと一緒に仕事ができるようになることを目標にできたらと思います。
井上
技術的な好奇心を満たしながら働けることはもちろん、お客さまだけでなく、仕入れ先や社内の他部門などさまざまな人とチームを組んで働きたい人にも理想的な職場だと思います。基本的に和気あいあいとした会社なので、楽しくコミュニケーションを取りながら真剣に仕事に取り組みたい人が来てくれたらうれしいです。

※部署名や役職は2021年9月時点のもので、現時点とは異なる場合がございます。