都市ガスにおける制御と監視

都市ガスの安定供給を監視制御することで、毎日の快適な暮らしを支えています

西川計測では、液化天然ガス(LNG)の受入設備から都市ガスの製造設備、ガスパイプラインの監視制御、一般家庭への供給まで、ガスを安全に届けるための自動監視制御システムの構築をサポートしています。

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たとえば、日本最大の都市ガス供給網を持つ東京ガス株式会社に協力し、ガスパイプラインの遠方監視制御システムを担当し関東一円に広がるガス供給網の安定稼働を支えています。

また、北海道内で拡大している天然ガス需要に対応するための石狩LNG基地建設にも関わり、「計装制御システム」のエンジニアリングからスタートアップまでを担当しています。

導管制御・供給・遠方監視・制御システム

関東地方において一般家庭で利用されている都市ガスは、東京湾にある3箇所のLNG基地から、パイプラインで供給されています。この都市ガス供給網システムに当社が納入した「ガス供給システム」と「遠方監視・制御システム」は、生産工場からの送出にはじまり、各地にある施設、設備、パイプライン等に異常がないかどうかを監視し、ガス供給司令室から全ての状況を把握し、コントロールすることができます。

また、何らかの原因でシステムから遮断されてしまった場合にも、各施設が自律的に判断し、自動的にシャットダウンなどの非常対応が行われます。みなさまの家庭で日常的に利用されている都市ガスの安全で安定した供給において、西川計測は非常に重要な役割を果たしています。

バースモニタリングシステム

採掘された天然ガスは、LNGとしてタンカーで日本へと運ばれます。全長300メートルクラスが主流の巨大なタンカーは海流や波、海風等、様々な要因に揺られながらLNG基地の港湾設備に係留されます。

さらにLNGは-162℃という、超低温の流体であり、大量のLNGを送出するパイプを安全にタンカーと接続するためには、高度な監視・制御技術が必要とされます。

当社のバースモニタリングシステムは、係留設備にLNGタンカーを係留する際に、船名や燃料の銘柄と共に、舫綱の張力や波高値(有義波高、最高波高、潮位等)、風向、風速、船首・船尾接岸距離、船首・船尾接岸速度などを監視制御します。

関連システム

燃料払出ポンプ振動監視装置

LNG基地のタンク内ポンプ(プライマリーポンプ)は都市ガスを高圧で送り出すための重要な設備の1つで、年間を通じて連続運転するため、オンラインで常時軸受の振動監視を行ない、ポンプの劣化や故障による異常を検出できるようにしています。

都市ガス用熱量計

ガスの密度と発熱量の相関によりガスの発熱量を連続的に測定するシステムです。天然ガスとプロパンガスを混合する設備で、適切な熱量のガスを製造するために利用されています。

ガスの密度は、薄肉円筒の共振周波数が円筒周囲のガス密度によって変化する振動式の原理を採用しています。

ローリー出荷システム

LNG基地からLNGローリー車にてLNGを輸送するための出荷システムです。LNGローリー出荷設備は、工場系とは異なるバッチ処理、ローリー車の計量、 LNGの出荷管理を統合し、かつ工場制御系と親和性のあるシステムが求められています。

LNG出荷の操作・制御を自動・半自動化し、出荷管理業務を集約することにより、作業員の安全性向上や省力化を実現しています。

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