風力発電は二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーとして大きな期待を寄せられています。1日を通して発電が可能な風力発電は、再生可能エネルギーの中でもベースロード電源としての役割が期待されています。
近年では風車の大型化が進み、洋上設置も国内各所でも建設が進んでいます。2040年には全世界で562GWの導入量が見込まれ120兆円超えの産業になる試算もあります。日本国内においても、2030年には10GW、2040年には30~45GWという政府による導入目標が提示されています。
当社では長年のエネルギープラントでの経験を活かし、発電設備の監視、デジタル技術を活用したスマート化を支援しています。
風力発電所における監視制御システム
風力発電は構成機器が多く、立地環境等から故障発生時のダウンタイムが長期化する傾向にあり、稼働状況の把握やメンテナンス対応が非常に重要となります。また、複数の風力発電所を統合監視するニーズも高まっています。
当社では、このような風力発電設備の監視・制御を実現し、設備保全の安定稼働、省人化に貢献するシステムをご提案します。
発電プラントのセキュリティ対応
近年、電力制御系システムをターゲットにしたサイバー攻撃が世界各国で発生しています。電力制御システムのプログラムやプロセスをターゲットにした攻撃技術が発達し、制御システムに狙いを定めた攻撃であることが特徴となっています。当社は「電力制御システムセキュリティガイドライン」に基づき、UTM (Unified Threat Management)やFW(Firewall)等を採用したセキュリティシステムをご提案します。
出力制限対応の自動化
送配電事業者各社は常時変動する需要に合わせて、電気の安定供給に必要な電源を調整することで需給バランスを維持しています。火力発電の出力抑制や地域間連系線の活用等により需給バランスを調整した上でも電力が余る恐れがある場合に、風力発電等の再生可能エネルギーの出力制御が必要となります。
当社では送配電事業者各社により異なるルールに合わせて、監視制御システムの設計構築し出力制限対応の自動化を実現します。
風車メーカーとの連携
風力発電設備の監視制御では、風車制御設備との情報のやり取りが必要となります。当社は風車メーカー毎に異なる通信方式に対応した接続実績を基に、風力発電設備の柔軟な監視制御を実現します。
カメラ、ドローンを用いたスマート監視
落雷等により機器故障やネットワーク障害が発生し、システム停止や遠隔監視不可となった場合、緊急な現場での状況確認作業が必要となり停止時間の長期化につながる恐れがあります。
当社ではカメラ、ドローンの活用による、ナセル内回転軸の監視、洋上風力での不審船監視などを実現し、設備保全のスマート化、省人化をご提案します。