基本情報
Entech 7200Aは、キャニスターで採取した大気試料から、水分や大気成分を除去して揮発性有機化合物を濃縮し、GC-MSに導入するための濃縮装置です。
- 大気汚染防止法に定められた有害大気汚染物質 (HAPs) 測定のみならず、光化学オキシダント前駆物質との同時測定や、異臭原因物質測定にも活用することができます。
- 多様なサンプリングデバイスと容器を活用することで、食品や化成品のにおい分析、呼気分析など、多方面に活用することができます。
特長・機能
High Throughput
7200Aに搭載された新しい技術、EFIT(Extremely Fast Injection Technology)により、試料のカラム注入速度を制御することで従来よりもカラム長を短く、内径を細くしても同等の分離を可能にします。 HAPs測定においては測定サイクルを3分の2に短縮できます。
3ステージ濃縮
Extended Cold Trap Dehydration
液体窒素で低温にしたEmpty TubeとTenax Trapに試料を通過させることで水分をEmpty Tubeに留め、VOCsをTenax Trapに濃縮させ、他の成分は破過させます。その後VOCsのみをCryofocuserに移送し、急速加熱によりGCに導入します。
仕様・環境
仕様
試料等導入ライン数 | 試料:4、内部標準:1、校正標準:1 |
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濃縮モジュール温度 | -180 ℃ ~ 230 ℃ |
クライオフォーカスモジュール温度 | -190 ℃ ~ 100 ℃ |
試料濃縮量 | 通常:10 ~ 1000 mL / ループ:0.5 ~ 2 mL |
試料計量方式 | 電子式圧力制御による計量 |
外寸 | W 241 × D 572 × H 457 mm |
質量 | 約 19 kg |
電源 | 単相100V |
アプリケーション
技術情報
アプリケーションノート
- No.118 CTD によるホルムアルデヒドの測定
- No.119 乳製品中の硫黄化合物
- No.120 喫煙者の呼気分析
- No.121 MiniCan による口腔内ガスの採取と分析
- No.122 有害大気汚染物質と含酸素化合物の一斉分析
- No.123 LVSHS によるレトルトご飯の香気分析
- No.124 Entech 7032AQ-L を用いた水素の分析
- No.125 MPT によるビール中の香気成分の比較
- No.126 MPT によるビール中の日光臭の分析
- No.127 CTD によるドリップコーヒーの香気分析
- No.128 ビール中の硫黄化合物の分析
- No.129 CTDによる緑茶の香気分析
- No.130 CTDによるごま油の香気分析
- No.131 CTDによる缶コーヒの香気分析
- No.132 MiniCanを用いたヘッドスペースガスの採取
- No.133 真空キャニスターを用いた雰囲気ガス採取
- No.134 Entechシステムにおけるヘリウムガスの消費削減1
- No.136 Entech 7200AによるHAPsの高速分析
- No.137 大容量ヘッドスペースによるアイスクリームの香気分析