NM Plus シリーズ

基本情報

NM Plusシリーズは、独自のメンテナンス不要なドライヤー技術で超高純度水素を製造する装置です。 最高の安全性を誇り、GC, GC-MSキャリヤーガスとして使用するのに最適です。

特長・機能

キャリヤーガスグレード

100%チタン電解セルとオートドライヤーシステムで、純度99.99996%の水素を製造します。 GC, GC-MSのキャリヤーガスに使用するのに最適です。

最高の安全性

NM Plusシリーズは、

• 水素を内部に貯蔵せず必要なときだけ水素を製造します。
• 装置内部はもちろん、装置外部でリークが起きても圧力低下を感知し水素製造を停止します。
• 振動センサーを搭載。地震が起きたら水素製造を停止します。
• セル電圧・電流や内部温度の異常など、あらゆる要素を想定したセンサーを搭載。安全性への備えは他の追従を許しません。
• 電気伝導率計を搭載。水質のトラブルで電解セルの寿命が短くなることを防ぎます。

仕様

仕様

関連製品・ソリューション

ソリューション

現在ヘリウムの供給が滞っています。プラントのトラブル、海上物流の混乱などが要因とされていますが、近年頻繁に発生している問題です。
GC, GC-MSのキャリヤーガスをヘリウムから水素に変更することを検討される場合、NM Plusシリーズはその安全性と水素の質から、キャリヤーガスに使用するのに最適です。
ただ、変更にあたっては以下の点に留意してください。

水素は高い拡散性を持つため、他のガスに比べ高流速側での効率低下が小さくなります。よって最適線速度が速く、最適線速度域が広いため、分離度の向上と測定時間の短縮を図れることからGCのキャリヤーガスに適しています。反面、分析条件を最適化するにあたり、

• 粘性が低いため注入口圧力に注意が必要です。
• ヘリウムよりも流量を増やすかカラム径を細くすることがほとんどです。
• 反応性（還元性）のあるガスのため注入口やMSイオン源での反応に注意が必要です。
• 検出器がFTD (NPD) の場合、検出器で使用する水素量が微量なのでメソッドに注意が必要です。
• 検出器がSCDの場合、検出器の触媒を劣化させ、安定性、交換頻度、感度に悪影響をまねく懸念があります。
• GC-MSの場合、真空ポンプによる排気効率が低下するため真空度の低下が起こり、感度低下をまねく懸念があります。
• GC-MSの場合、反応によりライブラリヒット率の低下をまねく懸念があります。

ヘリウムとはGCメソッドを変更する必要があります。
アジレントGC メソッドトランスレーションソフトウェアは、メソッドの変更に有用なソフトウェアです。

NM Plusの機種は、水素流量の違いで8モデルあります。どれがよいかを決めるにあたっては、キャリヤーガス流量以外に、セプタムパージ流量、スプリット比（スプリットベント流量）、ガスセーバー時流量、検出器流量も考慮する必要があります。

ぜひお問い合わせフォームからご相談ください。