概要
1台で最大アナログ8チャネル+ロジック32bit入力可能なミックスドシグナルオシロスコープ。新設計の入力段による低ノイズ化・高感度化、メモリーの拡張、タッチパネル搭載、2台同期によるチャネル拡張機能※など様々な改善を施した最新モデルです。
多チャネル表示に威力を発揮する12.1型XGA大型ディスプレイを搭載すると同時に、薄型、軽量化を実現。実験ベンチで場所を取らず、持ち運びも容易です
ので日々の測定業務に気軽にお使いいただけます。
※チャネル拡張機能 近日発売
主な特徴
●タッチ機能搭載で一層使いやすく
キーやノブをそのまま活かして、タッチオペレーションをアドオン。ストレスのない直観的な操作を実現しました。
● ロジック信号の測定と解析
標準で16 bitのロジック入力を搭載。/L32オプションを付加することにより、最大32 bitのロジック入力が可能となります。バス表示、ステート表示、DA変換演算(/G02オプション)などの機能も備えています。
● 測定業務を効率化するインテリジェント機能
異常波形を効率的に捉えるヒストリ機能、シリアルバス解析、電源解析、パラメータ演算など独自の機能で波形測定の
作業をサポートします。
電源解析
スイッチング損失、安全動作領域、高調波解析、ジュール分析の4種類から選択できます。また、電圧波形と電流波形の時間差をオートデスキュー機能により自動的に補正可能です。
最大4バス同時解析
4つのバスを同時に解析し、波形に対応したデコード表示やリスト表示が可能です。2 画面ズームと組み合わせれば、速度の異なるバスが混在している場合でも詳細に確認できます。
● 2台同期によるチャネル数拡張”DLMsync“(オプション機能、近⽇発売)
専用ケーブルを使用して、高度な2台同期測定を簡単に実現できます。捕捉波形はそれぞれのユニットで表示されます。トリガは共通に動作し、メモリー長やサンプルレート、アクイジションの設定、横軸スケールの設定など共通項目は連動するので、まるで1台の16チャネルオシロスコープのように使えます。
2台のDLM5000をケーブルで接続し、“DLMsync”のメニューに現れる“Connect”ボタンを押したユニットがメインになり、もう片方がサブユニットになります。
メインユニットのサンプリングクロック、トリガ回路で2台が同時に波形捕捉するようになります。
アプリケーション例
● モーター制御、インバータ/ IPM、周辺回路の開発
モーターのさらなる効率化、小型化、高性能化、高信頼性実現のためのキーとなる制御回路やIPM(Intelligent Power Module)、インバータ周辺のエレクトロニクス開発用途には多チャネル同時測定が必要です。
DLM5000の最大8 chのアナログ波形測定がこの分野で威力を発揮します。
●自動車ECU、メカトロ組み込み機器開発
ECU(Electronic Control Unit)、コントローラ入出力信号を同時かつ高速に測定する必要があります。アナログ8 chに加え、ロジック測定、UART(RS232)、I2C/SPI、CAN/CANFD/LIN/CXPIなどのプロトコル解析(通信データのデコード)機能をも兼ね備えたDLM5000により、開発スピードを大幅に向上できます。
主な仕様
- 高速サンプルレート 最大2.5 GS/s
- メモリ長 最大500 Mポイント(/M2オプション)
- 周波数帯域 350 MHz、500 MHz
- チャネル数 アナログ8 ch +ロジック32 bit、アナログ4 ch +ロジック32 bit(/L32オプション)