概要
差圧やゲージ圧を高精度に測定、圧力計や圧力センサの校正に。
テストーの Pneumator(ニュウメーター)は誘導型センサを内蔵した高精度の圧力測定器で、振動などの影響を受けず、1Pa未満の微細な差圧も高感度に検知します。また、精度範囲を%単位で設定ができ、複数ポイントの校正も手軽に行えます。
圧力計の現場校正だけでなく、高精度圧力計(マノメーター)あるいは風速計・流量計として使用することもできます。
特徴
● 用途に合わせて4タイプ
レンジの異なる4モデルがあり、圧力装置に合わせて選択が可能です。
- 1hPa (100Pa) : 精度 フルスケールの±0.3%
- 10hPa (1kPa) : 精度 フルスケールの±0.1%
- 100hPa (10kPa/0.01MPa) : 精度 フルスケールの±0.1%
- 1000hPa (100kPa/0.1MPa/1bar) : 精度 フルスケールの±0.1%
● 圧力校正だけではない、便利な測定モードの切換
差圧校正・ゲージ圧校正の切換えのほか、校正モードから測定モード(圧力・風速・流量)への切換が可能です。
● 圧力測定業務をサポートする機能
自動または手動によるゼロ点調整機能、通気・気密試験モード等の機能を搭載しています。測定範囲は₋10~110%に対応していますが、負荷がかかった場合、測定範囲の125%を超過するとセンサが分離する安心設計です。
アプリケーション例
● 差圧校正
差圧計は測定値の正確さが求められるのと同様、その差圧計の校正器(基準計)にも高い精度が求められます。
テストーの圧力校正器「Pneumator(ニュウメーター)」は1Pa未満の微細な差圧も高感度に検知します。据え置き型としてもポータブル型としても使用できるので、現場校正に最適で、基準計としての役割も担います。
● ゲージ圧の測定・校正
一般的に、圧縮空気システム等に用いられる高いゲージ圧の測定と比較して、低い圧力は品質に強く関係するため、精度への要件が高いケースが多いです。
例えば、グローブポックスはコンタミネーションを防ぐため、に内部は周囲の空気よりも高い圧力を保っています。医療分野の設備では、多くの場合、精密な圧力管理が欠かせません。
陰圧・陽圧管理の分野においても、Pneumator (ニュウメーター)は重要な役割を果たします。
● 差圧・風速・風量の測定
クリーンルームのフィルタの差圧測定やクリーンルーム内の陽圧測定では、測定値の安定性に高い要求が課せられ、測定は正確かつスピーディに実施されなければいけません。
クリーンルームの空調アプリケーションでは、厳密な空調管理が求められるのと同時に、ダクト内の風速や風量も要件を確実に満たす必要があります。
Pneumator(ニュウメーター)は汎用性が高く、差圧だけではなく、ピトー管を併用して風速・風量の測定ができます。
充電バッテリは8時間使用で、ポータブル測定器としても利用可能です。